自己破産というシステムそのものが一定の歴史と知名度を持っていることもあり、どんなものかを知っている人は多いのですが、中には噂の域を出ない怪しげな情報もたくさん出回っており、それが自己破産のイメージを一層悪くしている側面を否定できません。

その顕著な例が戸籍や住民票などに関するものです。自己破産をすると戸籍や住民票などにその事実が記載されたり、免許証でも秘密の番号のようなものがあって分かる人が見れば分かるようになっている…などです。

これは実にもっともらしい噂話なのですが、自己破産というのはあくまでも経済状態に関するものです。戸籍というのはその人の出生や家族、婚姻などに関するもので、その用途は全く違います。当然ですが住民票はその人がどこに住んでいるかを知るもので、免許証はクルマの運転をするための能力があることを証明するためのものです。自己破産のような経済行為とは全く関係がありません。

自己破産をした人は官報と破産者名簿に名前が載ります。官報というのは一般の人が見ることはほとんどありませんし、破産者名簿は本人しか見ることができないので他人に見られる心配はありません。その人が自己破産をしたかどうかを知る手段は、この部分以外に一切ないのです。